COLUMN コラム

更新されるのは誰か

5.4 2026
MON

 鮫洲の運転免許センターでの手続きは、前回にましてさらに驚くほど効率的だった。番号で呼ばれ、矢印に従い、思考の余白もなく淡々と進む。自分が「運転するロボット」という規格品になったような感覚に陥る。

 だが、講習室で説かれたのは正反対の教訓だった。事故の多くは交差点で起きる、だからこそ他者を想像し、自ら考えよという。本来、交差点とは見知らぬ誰かと意志を交わす場所だ。現場では「考えなくても済む」ように私を導きながら、壇上からは「考えろ」と促す。その矛盾に、私は強い違和感を覚えた。

 無機質なシステムが提供する安全は、どこか借り物で手応えがない。真の安全とは、記号的な空間を出た先にあるはずだ。更新されたのは、私の免許証だけだろうか。それとも、この違和感を引き受けた私自身だろうか。せめて帰り道の交差点では、出会う他者の気配を一人の人間として、自分の頭で受け止めてみたいと思った。

REPORT レポート
レポート一覧へ

ミスト車

4/23水戸市『みと好文テラス』にミスト車が出動しました!

「みと好文テラス」は、茨城県水戸市の千波湖畔に誕生した、自然や食、運動を楽しめる水戸の新たな賑わいの拠点です。開業に先立って4/23に開催された「みと好文テラス」オープニングセレモニーに、公縁クロス機構のミスト車が今シー […]

パートナー主催

UD落語絵本「まんじゅうこわい」がIBBYバリアフリー児童図書 日本推薦作品に選定 by(一社)落語ユニバーサルデザイン化推進協会

パートナー団体の一般社団法人落語ユニバーサルデザイン化推進協会(RUDA)は、年齢・性別・障害の有無にかかわらず、誰もが“笑い”を楽しめる社会の実現を目指して活動しています。 第一弾として制作したUD落語絵本「まんじゅう […]