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4.20
先日アップされた「油断!」に触発されて、綴ってみたいことがある。
思えば、1818年刊行『フランケンシュタイン』は人間が生命を操作しうるという傲慢と責任の問題を、1949年刊行『1984年』は情報と言語が現実そのものを形づくってしまう構造を、そして1984年から刊行された『AKIRA』は、国家や都市や科学技術の全体像が見えなくなったなかで、その「部分」が思いがけず暴走し、制御しきれない力があふれ出す気配を描いていたように思う。
ちなみに松岡正剛は、千夜千冊『AKIRA』のなかで、そうした全体と部分のねじれのなかに、「名指しえない正体」が立ち現れてくることに触れている。名づけられないものが、すでに世界を動かしているという感覚である。
油断とは、その気配をどこかで感じながらも、つい見過ごしてしまうことなのかもしれない。そうだとすれば、「名指し得ない正体」があると意識することは、すでに始まっている何かに遅れずに立ち会うための、小さな手がかりになるのかもしれない。
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