COLUMN コラム
事業を通じて人を育てる
12.8
「何のために、誰のために」この言葉は、価値工学(VE)の伝道師、横田尚哉くんと会った時に覚えた言葉だ。以前、京都大学公共政策大学院で国民国家(Nation State)の講義をしたおりに、「国益が必ずしも国民の益になっていない」という話をした事がある。それは国家とは総国民であるはずだが、その国民が『イイこと』に迷いはじめてはいないか、誰かに頼ってばかりになっていないか、という疑念を抱いたからだ。
民間企業が、儲からないけど世の中にとって『イイこと』を少しはしてもいいのではないか。「稼ぎ仕事」と「務め仕事」という言葉を教えてくれたのは鉄道デザイナーの水戸岡鋭治さんだ。稼ぐだけの仕事をしていても正しい【人格】は作れない。大和ハウス工業の創業者石橋信夫の「事業を通じて人を育てる」の言葉が頭の中を駆け巡る。