COLUMN コラム

季節

2.2 2026
MON

 巷では4季が2季にと慨嘆する声が聞こえる。地球の温暖化にその原因があることは言うまでもない。
 論者のように造園家を標榜する者にとって、細やかな季節の移ろいが温暖化により粗い区分になることは実に辛い。生きとし生きるものの変化を観察し、4季のみならず24節気そして5日ごとに移ろいを区分した72侯がある。編集される自然との共生関係により彩られる、この暮らしの物語が断絶されることは耐え難い。

 論者は昔からグレゴリオ太陽暦は文明、それより1年の時が11日短い月齢を基本とする太陰暦は文化の基礎と考えてきた。月は生命に引力という力で働き、地球の重力との駆け引きの中に生き物は暮らす。女性の生理や論者のような年寄りが引力に負け重力に抗えず、次第に大地に向かい体形が傾斜する現象もそれである。また日本庭園にもそうした月齢が投影している。