COLUMN コラム

近江の四季

2.16 2026
MON

東京から、近江に通いはじめて七年。重ねるうちに、近江の春は遅く、夏は早く、秋は短く、冬は長い。そんなふうに実感するようになった。琵琶湖の貫禄たっぷりな水の器のせいか、近江は他所とは違った「拍」を刻む。

 春なのに、湖面はまだ冬の記憶を抱え、桜が足踏みする。湖北にはコハクチョウがなお群れをなし、冬の名残りを羽根の白さで引き留めている。

 夏の気配を感じはじめると、湖は一気に蒸気をまとう。夕立や雷雨が重なり、空気はいっそう湿り気を帯びる。真夏が近江に満ちてくる。支流の瀬田川に霧が立ちこめ、川面が白い湯気で覆われると、盛夏の終わりを知る。

 束の間の秋は、夏の熱をゆっくり手放すためか、紅葉の訪れはすこし戸惑っているかのようだ。寒気が入れば急に冬へと化け、音も色もない季節となる。

 長い冬だ。比良・比叡の山々は湖北に重たい雲を連れ、この季節ならではの大きな虹をかける。  湖と山と川が静かに呼吸をして、近江の四季は巡る。そんな僅かな遅れや微かな早まりが、この土地に積み重なった時間となり、近江のリズムを形づくっている。

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