COLUMN コラム

AI時代(前編) 

5.18 2026
MON

 昨年の流行語候補のひとつに「チャッピー」がある。ChatGPT(OpenAIが開発した生成AI)を、親しみを込めて呼ぶ愛称らしい。
 初期のころは、AIを凹ませることを楽しんでいた。ところが近ごろは修飾語も多彩になり、ずいぶん腕を上げてきたなあと感じる。もっとも、それはあくまで「それっぽく」ではあるのだが(笑)。まず返ってくるのが、「いい質問です。」という肯定話法(まるで池上彰さんのようだ(笑))。このあたりは最近、とくに顕著だ。
 そんなやりとりの中で、いくつか気づいたことがある。ひとつは、生成AIが「ある情報」をそのまま探し出して持ってくるというより、まず「ある単語情報」を手がかりにして、学習した言語パターンから“それらしい答え”を導き、そこから文脈を組み立てているのではないか、ということだ。
 そこで、気になってくるのが「まったく無かった単語」や「まだ社会に十分広がっていない新語・造語」に出会ったとき、それを本当に意味として理解しているのか、ということだ。だからときに、「ないはずのもの」を、まるで「ある」かのように語ってしまうことがある。では、新語のように、「ナイ」が「アル」に変わった瞬間を、生成AIはどう捉えているのだろう。ウーン、気になる。
(※明日のコラムに続く)