COLUMN コラム

子どもたち

8.31 2026
MON

 子どもたちはいつも明るい。いつもイタズラっぽく笑い、いつも元気いっぱいだ。覚えたての言葉で人を驚かせてみせることもある。その必ずしも細やかではない表現に、人は微笑み、安心し、狼狽する。
 鹿児島県の「そらのまちほいくえん」を運営する古川理沙さん。県内随一の繁華街「天文館」にあるユニークな保育園だ。子どもたちは毎日、商店街を散歩する。すると、その顔を見たさにシャッターが、ひとつまたひとつと開いていく。皆、かって自分も子どもたちだった事を忘れ、彼らのワクワクやドキドキを慈しんでいるようだ。
 小国士朗くんの計らいで伺う予定だったが、初期の腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛が酷く、這ってでも行くつもりが、這う事さえも出来なくなった。それでもリアルタイムで届く動画と写メを見て、無限の安堵を得た。
 子どもたちはよく眠る。好奇心の固まりの勇者には、充分な休息が必要なのだ。フォークシンガーの泉谷しげるさんの唄に『巨人はゆりかごで眠る』というのがあった。歌詞はよく覚えていないが、全てのものが生まれながらではない、と示唆するようなタイトルにはドキッとしたものだ。
 人の一生は、過ぎてしまえば余りに短い。それでも儚むだけの時を刻むより、子どもたちの日常を聞く方がよっぽど楽しい。大きくなって巨人になるのかしらん。なったらなったで良し。まあ、ならずとも良し。ならなかったら私のように次に託す事だってできるのだから。

 ※「そらのまちほいくえん」の至福の動画を「ちょっとIIKOTO」コーナーに掲載いただくことができました。