COLUMN コラム

縁尋奇妙、多逢勝因 その二

9.28 2026
MON

 東京八丁堀の「天ぷら小野」に最初に連れて行ってくれたのは、内田洋行の向井眞一社長(当時)だ。カウンターだけの小さな店だが板前の志村くんは英語の堪能な、なかなか器用な漢だ。ある時「スイマセン、今日は鶴岡の井上農場dayなので、あまりお構いできません」と言う。別に此奴の話を聞きに来ているわけではないので、何の問題もない。 

 食したご飯を食べて目が丸くなった。やがて井上さんご夫妻の米の作り方の話になった。甘味を増すために蜜蜂の空巣を、ミネラル分を増やすために海藻を、防虫のために椿油の搾り滓を蒔くという。「ちょっと待った!井上さん、ウチの管理している公園でクスノキの剪定チップが大量に排出される。クスノキは樟脳だからきっと椿油より効果がある。お金は要らないから使って!」それから付き合いが始まった。 

 私自身の体験から、ご病気された方に井上農場のお米を【元気の素】として贈ると大層喜ばれる。先日、大阪での頒布会があり、井上さんご夫妻が立ち寄ってくれた。是非食事をという事で、ご夫妻の馴染みの「うかむ瀬」という美味しい日本料理店に行った。病気治療中の女将さんが、私の病気の話から、井上農場さんとの馴れ初めの話を聞いて「元気が出ましたあ」と笑っていた。(それしか取り柄がないのだが(笑)) 

 やはり、良縁は良縁を連れてくると得心した一夜だった。 

9/30はオニギリ試食会

※コラム「縁尋奇妙、多逢勝因(2026/2/23配信) 」はこちらをご覧ください。