COLUMN コラム
たしかなこと
11.2
私の数少ない特技に「着物着付」があります。大学時代に着物好きが高じて着付の基礎を習い、着物を着用する機会を増やすため着物で給仕をする小料理屋でアルバイトをしていました。この「趣味が高じて」は、現在、人に着付ける仕事にも活かす事ができています。
海外では着物の人気は俄然高く感じます。2017年、世界水フォーラムへの出演でミャンマーを訪れた際、スーチー首相に絶賛されたのが振袖姿でした。開口一番、「キモノ!」と仰られたのは記憶に新しく、今年シンガポールで行われたSIWWでも振袖姿は絶大な人気を誇りました。そんな着物は、大切な伝統文化でありつつも、その着方の難しさ、着ていく機会の少なさに業界が縮小しているといいます。
伝統文化がどれも縮小傾向かというとそうではなく、従来のイメージを覆し髑髏のモチーフの九谷焼を作り、若者から絶大な人気を博す現代作家がいて文化の継承をしています。
「着物は美しいが着付は難しい」
着付けをする私自身も、確かにそう思います。ただ、考えてみれば、着物もだいぶ昔から色々な工夫を重ねてきました。
大正生まれの祖母は、かつて帯をチョキチョキ改造して「作り帯」にしていましたし、今は着物を三分割にして簡単に着用できるものがあります。そのうち洋服のようにファスナー上げて完成になる着物も出てくるかもしれません。本来のカタチも大切ですが、なくならないなら少々変わってもいいのではないかと、着物が好きなものとしては思うのです。
